世界の人と技術を共有し SGDs を促進する。
技術移転の流れ
本技術は、構造がシンプルな開放炉に原材料を圧密状に積層管理する方式を採用しています。そのために、練磨した高度な作業技術を伴わなければ、目的である均質な炭化物を製造することは困難です。したがって、技術研修によって熟練した技術者を養成し、その技術者が製造管理を行うことが技術移転の必須要件になります。
(1) 事前説明会
山仙研修地に事業者と研修者に来ていただき 、1 泊 2 日の説明会を開きます。 そこで、山仙プール式炭化平炉を見ながら、炉の概要、研修内容、宿泊施設、食事、生活、技術移転の概要とメリット、粉炭の多用途、等の説明をして、十分に納得して頂いた上で次に進みます。
(2) 契約書を交わす
必要に応じて司法書士や弁理士など知財に精通した専門家が山仙と事業者、研修者の間に入り説明して、秘密保持契約、研修契約、技術移転契約、業務提携契約、販売契約、信用保証契約、等を結んでいただきます。
個人で参加した場合には、家庭の承諾書を得ることによって導入時に合意形成を図っています。これらを交わすことによって、研修態度がより真剣なものになれます。
(3) 一連の流れの図示 「山仙炭化平炉の技術移転のあらまし」
(4) 技術研修の成果確認
技術研修が終了した段階で基本的事項の確認の試験を行います。目標に到達しなけれ
ば補足説明し、十分な理解を確認したのち終了します。
技術研修に関する注記
① 製造技術習得に必要な技術研修作業を約 20 日間、山仙の工程コースで実施します。
②炭化平炉の築造は、平炉計画書に沿って事業者側が監理・施工し、また、建屋等の施工図は施工者側で作成します。
③支給品が必要な場合は別途清算とします。また、平炉築造指導費は含みますが、炉、燃焼器、煙突は別の費用で作成されるものとします。ご相談に応じ、ご指導は致します。炉追加
増設は別途ご相談に応じます。
④技術指導費は、炉が完成し既に炭化作業が開始された後に、事業者側の依頼により作業現場において技術指導を行う場合の費用で、一回の対応は点火から消火までの期間である一週間を単位とします。なお、宿泊費・交通費は別途実費精算とします。

